はじめに
Excel のRank 関数は、膨大なデータの中から順位付けをできる関数で、覚えておいて損のない関数のひとつです。
また、RANK 関数には、RANK.EQ 関数や RANK.AVG 関数といった種類があります。
このページでは、RANK関数の使い方と、RANK/RANK.EQ/RANK.AVG 関数の違いについて解説します。
RANK関数
RANK関数の書式と、RANK/RANK.EQ/RANK.AVG 関数の違いについて説明します。
RANK関数の書式
数値
順位を調べるデータのことです。
参照
順位付けするためのデータ範囲のことです。
順序
順位を大きい順か小さい順にするか決めます。
大きい順(値が大きいほうが順位が高い)が降順、小さい順 (値が小さいほうが順位が高い)が昇順となります。
- 昇順 : 1
- 降順 : 0
例
下記画面では、B列にさまざまな「点数」から 100 の順位を調べるとします。
その場合、【数値】を 100 のセルである B2 セルを指定し、【参照】を順位付けするデータ範囲であるB2~B8を選択します。
そして、最後に【順序】を 0(降順)に設定します。
下記画面は、すべての C列で RANK 関数を用いて順序付けした結果です。
RANK / RANK.EQ / RANK.AVG の違い
Excel のRANK 関数には下記の三種類あります。違いは以下にまとめます。
RANK | 同順位の場合、そのままの順位になる |
---|---|
RANK.EQ | RANK関数と同様 |
RANK.AVG | 同順位の場合、平均した順位になる |
下記画面のように、「点数」80点が2人いるとします。
その場合、RANK 関数とRANK.EQ 関数だと、「2位」になっていますが、RANK.AVG関数だと「2.5位」になっています。
この「2.5位」について、「2位」と「3位」が 2 人いるのでその平均として「(2 + 3)/ 2 = 2.5 」となります。
RANK関数は Excel 2007 まで使用されていましたが、Excel 2010 以降、RANK.EQ と RANK.AVG が登場しました。
RANK関数とRANK.EQ関数は同じ関数です。なお、RANK関数は、Excel 2010 以降のバージョンでも使用可能です。
最後に
RANK関数の基本的な使い方と、さまざまな種類のRANK関数について説明しました。
私は普段データの順位が欲しいときはRANK関数しか使いません。
RANK.EQ と RANK.AVG の知識がなくてもぜんぜんやっていけますので、知識として頭の片隅に入れていただくだけでいいと思います。
RANK関数はデータの順列を使うことが可能なので、ぜひ使いこなせるようにしてください。